Vtuber活動に必要な録音機材は?本格的マイクと周辺機器の役割/種類を解説!

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まめこ

こんにちは!
ブロガーのまめこ(concon_mameco)です。

今回は、Vtuberの魅力を引き出すための重要アイテム【マイクと録音機材】についてお伝えします。

Vtuberとして活動するために必須ともいえるのが、マイクです。

マイクにも多くの種類がありますが、ダイナミックマイクやコンデンサーマイクといったプロも使用するような本格的なマイクを使う場合、マイク本体だけを持っていても録音することはできません

そこで今回は、ダイナミックマイクやコンデンサーマイクを使う際に必要となる録音機材についてまとめました。

ぜひVtuber活動の参考にしていただければ幸いです。

目次

Vtuber活動に必要な録音機材一覧

Vtuberは、【キャラクターモデルの動きと声】を通して動画を撮影/配信するのが主な活動内容です。

そのため、マイクの性能はかなり重要なポイントとなります。

ヘッドセットやWEBカメラの付属マイクを使うこともできますが、可能であれば音質の良いダイナミックマイクコンデンサーマイクを使うと良いでしょう。

ダイナミックマイクやコンデンサーマイクを使う場合、マイク本体だけでなく、マイクとPCを繋ぐための周辺機器 (『オーディオインターフェース』『マイクケーブル』等) が必要になります。

ダイナミックマイク・コンデンサーマイク使用時に必要な録音機材

マイクと、マイクの性能に合わせて必要になる周辺機材がこちらです。

  • マイク
  • オーディオ・インターフェース
  • マイクケーブル
  • マイクスタンド
  • ショックマウント
  • ポップガード
  • リフレクションフィルター
  • スピーカー
  • 音声編集ソフト(DAW)
  • ノイズ除去ソフト

たくさんありますね。

まめこ

全て揃えるのは、なかなかハード!

これらを一気に揃える必要はありませんが、クリアな音声を収録するためには、どれも最終的には持っておいた方が良い機材とも言えます。

では、それぞれの役割と種類について見ていきましょう。

マイク本体

Vtuber活動向けのマイクの役割と種類です。

まずはマイク本体がないと始まりません。

マイクの役割

簡単にいうと、マイクは【音(=空気の振動)を機械用の電気信号に変える道具】です。

マイクを介することで、空気の振動(音)をPC等で読み取ることのできる信号に変換させることができるようになるのです。

信号の違いなどはマイクの種類によっても異なりますが、長くなるので今回は省きます。

今はとりあえず、【マイク=PCに音声を取り込むために必要な機材】とだけ覚えておいてください。

マイクの種類

Vtuber活動向けのマイクの種類

  • ダイナミックマイク
  • コンデンサーマイク
まめこ

他にも、ヘッドセットやWEBカメラに付属のマイクもVtuber活動に使用できますが、上記2つと比べるとマイク単体での性能が劣るため、今回は省いています。

ダイナミックマイク

主にカラオケやライブなど、音楽シーンで使われるマイクです。

集音範囲が狭く、周囲の雑音が入りにくいのが特徴です。

コンデンサーマイク

本格的なレコーディングやナレーションなどで主に使われるマイクです。

集音範囲が広いため周囲の雑音も拾いやすい分、繊細な音の違いまでを録音することができます

コンデンサーマイクは高電圧を必要とするため、ファンタム電源とよばれる48vの電源を供給できるオーディオ・インターフェースやミキサー等が必要です。

ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの主な違い

ダイナミックマイク・コンデンサーマイクにはそれぞれ良し悪しがあります。

自分の予算や希望に合ったものを選びましょう。

ダイナミックマイクコンデンサーマイク
電源不要必要
耐久性高い低い(振動や湿気に弱い)
感度低い高い
値段比較的安価比較的高価

活動内容に合うマイクの選び方についてはこちら

オーディオ・インターフェース

次に、Vtuber活動向けのオーディオ・インターフェースの役割と種類です。

オーディオ・インターフェースの役割

オーディオ・インターフェースとは、マイクをPCに繋ぐための機器のことをいいます。

オーディオ・インターフェースを介することで、マイクで拾った音声をPCに取り込んで録音したり、取り込んだ音声をスピーカーへ送信して再生したりすることができます。

オーディオ:【音声/音響の】という意味

インターフェイス:【境界面/接点】という意味

オーディオ・インターフェースは、マイクや楽器から入るアナログ信号をPCで扱えるデジタル信号に変換する【音の変換機】と言えます。

オーディオ・インターフェースを介することで、音の遅延や割れ・籠りなどがより少なく、高音質での録音ができるのです。

また、多くのダイナミックマイクやコンデンサーマイクの入力端子は、そのままPCに接続できない形となっています。

さらに、コンデンサーマイクはファンタム電源とよばれる48vの外部電源が必要で、オーディオ・インターフェースはその電源供給の役割も担います

オーディオ・インターフェースの種類

オーディオ・インターフェースの種類は、主にメーカーや型による違いがほとんどですが、中には『オーディオ・インターフェース』に似た『ウェブキャスティングミキサー』と呼ばれるものも一般に認知されてきています。

『ウェブキャスティングミキサー』とは?

ウェブキャスティングとは、WEBを通じて動画や音声等の配信を行うことをいいます。

そしてミキサーとは、ミキシング・コンソールの略です。

ミキシング・コンソール – 音響信号(マイク/ライン入力などの素材)間のレベルバランスを調整して混合(ミキシング)し、必要であれば周波数補正や効果を付加してまとまった音響作品にするために、舞台音響・放送・映画や録音スタジオ、カラオケなどで用いられる機器。

Wikipedia

簡単にいうとミキサーは、【入力された複数の音のバランスを調整し、聞きやすい音を作るための機材】です。

まめこ

料理で使う『ミキサー』を想像すると分かりやすいかも?

つまりウェブキャスティングミキサーとは、【WEB上の配信に特化したミキサー】と考えてもらえば分かりやすいでしょう。

『オーディオ・インターフェース』と『ミキサー』の違いは?

オーディオ・インターフェース機能内蔵のミキサーもありますが、本来、ミキサーとオーディオ・インターフェースは全く別のものです。

出力信号が違う

  • オーディオインターフェース:アナログ信号→デジタル信号に変換できる
  • ミキサー:アナログ信号のまま

ただ、最近は、オーディオ・インターフェース機能の備わったミキサーも出てきています。

Vtuber活動で使用するなら、活動内容によって自分に合うものを選択すると良いでしょう。

オーディオ・インターフェース機能の備わったミキサー

AG06は、生配信者にも人気のウェブキャスティングミキサーです。

オーディオ・インターフェースを選ぶ基準
  • 本格的な音声の収録/編集や音楽制作等を行う可能性がある→オーディオ・インターフェース
  • 主にリアルタイム配信用として使用する→ウェブキャスティングミキサー
まめこ

基本的には、上記を参考に選んでもらえれば良いと思うぞ!

活動内容に合うオーディオ・インターフェースの選び方についてはこちら

マイクケーブル

Vtuber活動向けのマイクケーブルの役割と種類です。

マイクケーブルの役割

マイクケーブルは、マイクと機材(オーディオ・インターフェースやミキサー)を繋ぐためのコードです。

マイクケーブルの種類

マイクケーブルのコネクター(端子の接続部分)は、特殊な形をしています。

ダイナミックマイクやコンデンサーマイクには、一般的なイヤフォン等に使われるミニプラグではなく、主に『XLRコネクター』というタイプが使われます。

マイクケーブルの種類

  • マイク側:XLR(メス)←→オーディオ・インターフェース側:XLR(オス)
  • マイク側:XLR(メス)←→オーディオ・インターフェース側:フォーン
XLR端子のオス・メスとは?

オス:XLR端子の中に、3つのピン(電流の受渡し部分)がある方

メス:XLR端子の中に、3つのピン(電流の受渡し部分)を挿す穴が空いている方

コンデンサーマイクの場合、オーディオ・インターフェースから電源を供給しながら使用します。

そのため、電源の供給に適した『XLRコネクターが両端にあるマイクケーブル』を選ぶ必要があります。

片方がフォーンタイプのマイクケーブを選んでしまうと、コンデンサーマイクを作動させることができないので注意しましょう。

まめこ

コンデンサーマイクに供給する電源を『ファンタム電源』といいます。

「コネクターが接続できない」「音が鳴らない」などのトラブルや故障を回避するためにも、持っているマイクや機材に合った適切なマイクケーブルを選びましょう

端子の種類(マイクケーブル側)

XLR端子の写真

XLRは、キャノンともいわれ、マイクのケーブルとして最もオーソドックスな形状のものです。

XLRのオス端子とメス端子を合わせることで、電流を伝えることができます

XLRケーブル(オス←→メス)

左側がオス端子

右側がメス端子

ちなみに、ケーブルを挿すマイク側はこのようになっています。↓

マイク側のXLR端子(オス)

基本的に、マイクはオス端子となっているので、必然的にケーブルのメス端子を合わせることになります。

フォーン端子の写真

フォーン端子

楽器などでは、フォーン端子を使うことが多いです。

おまけ:ミニプラグの写真

ミニプラグ

日常生活でもよく目にするミニプラグですが、

基本的に、コンデンサーマイクやダイナミックマイクの接続には適していません

一般的に、イヤホンやヘッドホンと電子機器を繋ぐために使うことが多いのが、ミニプラグです。

日常生活でもよく見かけることが多いと思います。

ちなみに、ミニプラグを挿す電子機器本体の穴の方は、『ミニジャック』といいます。

iPhoneのミニジャック

最近はミニジャックが付いているiPhoneは少ないですが、昔のiPhoneは、ミニジャックにイヤホンなどのコードを挿して音楽を聴くことができました。

端子の種類(インターフェース側)

マイクケーブルを選ぶ場合は、接続するオーディオ・インターフェースのマイク入力端子に合うものを選ぶ必要があります

オーディオ・インターフェースのマイク入力端子の種類

  • XLR端子XLRタイプのみに対応しているもの
  • TRS(フォーン)端子フォーンタイプのみに対応しているもの
  • XLR/TRS共用端子(コンボジャック)XLR/フォーンどちらも接続可能なもの

XLR端子の写真

XLR端子(メス)

ケーブル側のXLR端子(オス)の中にある、3つの棒が挿せる穴が空いています。

TRS(フォーン)端子の写真

TRS(フォーン)端子

フォーンタイプのみが挿せる穴が空いています。

XLR/TRS共用端子(コンボジャック)の写真

XLR/TRS共用端子(コンボジャック)

真ん中部分に、フォーンタイプが挿せる穴があり、

その周りに、XLR端子(オス)が挿せる3つの小さな穴が空いています。

まめこ

どちらも使えるコンボジャックが最強!
私の使っているUR22Cも、コンボジャックが搭載されています。

マイクスタンド

Vtuber活動向けのマイクスタンドの役割と種類です。

マイクスタンドの役割

マイクスタンドは、マイクを固定するためのものです。

マイクがない場合、マイクを使う際はマイク本体を手で持つ必要がありますが、マイクスタンドがあれば好きな位置にマイクを固定することができるため、両手を自由にすることができます

Vtuberとして活動する場合、PCでの作業をしながら喋ることが多いので、マイクスタンドは必須とも言えます。

マイクスタンドの種類

マイクスタンドには、いくつか種類があります。

ご自身の活動スタイルに合ったマイクスタンドを選びましょう。

Vtuber活動で使用される主なマイクスタンドの種類

  • ストレートタイプ
  • ブームタイプ
  • デスクアームタイプ
  • 卓上タイプ

ストレートタイプ

主にスピーチやボーカル用として使用され、上下の高さのみ調整ができるマイクスタンドです。

高さの範囲は、大体90㎝~160cmあたりなので、椅子に座った状態~立った状態で使用できます。

形がシンプルなため場所を取りにくく、安定感があります

ストレートタイプの脚の形は2種類

  • 重厚感がある円盤型
  • 安定感がある三脚型

ブームタイプ

デスク上を広く使いたい場合や楽器を弾きながら歌う場合におすすめのマイクスタンドです。

アームの角度や長さを調節することで、マイクを自分好みの位置に固定できるうえ、アームを垂直にすることでストレートタイプと同様の使い方もできます。

ストレートタイプと同様、座った状態・立った状態どちらでも使用できます。

ブームタイプはマイクの可動域が広いため、角度を付けて使用する場合には、ある程度の広さが必要です。

デスクアームタイプ

デスクに挟んで横からアームを伸ばす構造のマイクスタンドです。

クランプを使ってデスクに取り付けるため、デスクのスペースが広く使えるうえ、マイクの位置を好きなタイミングで動かすことができ、使わないときは畳んで脇に寄せておくことが可能です。

頻繁にマイクの位置を調整したい場合や、作業をしながら配信などをする場合におすすめです。

卓上タイプ

デスク上に設置するタイプのマイクスタンドです。

持ち運びしやすく、脚の部分がコンパクトかつアームが短いため、モニターのそばにマイクを設置したい場合持ち運んで使いたい場合におすすめです。

脚の形はストレートタイプと同様に、『重厚感のある円盤型』と『安定感のある三脚型』があります。

別途、『グースネック』という柔軟性のあるアームを取り付けることで、マイクの位置を自由に調整することもできます。

おすすめのマイクスタンドについて詳しくはこちら

ショックマウント

Vtuber活動向けのショックマウントの役割と種類です。

ショックマウントの役割

ショックマウントとは、マイクスタンドの先端に取り付けてマイクを設置し、主に床から伝わる振動を軽減するためのものです。

コンデンサーマイクは極めて感度が良く、マイクスタンドを通して床や机の振動によるノイズまでも拾ってしまうため、無駄なノイズを防ぐためにショックマウントをつける必要があります。

ショックマウントに付いているゴムや樹脂によってそれらの振動を吸収し、振動がマイクに伝達しないようにすることができます。

乗ってしまったノイズは除去できない場合がある

マイクに乗ってしまったノイズは、編集ソフトで除去しようとしてもできないものもあります。

その場合、せっかく収録した音声を再収録する必要が出てきます。

手間を省くためにも、予めショックマウントを使用してノイズを軽減することをおすすめします。

ショックマウントの種類

素材による違い

ショックマウントには主に2種類の素材が使われます。

ショックマウントの主な素材

  • ゴム
  • 樹脂

ゴムと樹脂の違い

ゴム樹脂
経年劣化重量や使用年数に比例する(ゴムが伸びる)劣化しにくい
ノイズリダクション効果樹脂に比べて低いゴムに比べて高い
対応可能な大きさ限りがある場合が多い幅広いサイズに対応可能
値段樹脂に比べて安価なものが多いゴムに比べて高価なものが多い

ポップガード

Vtuber活動向けのポップガードの役割と種類です。

ポップガードの役割

ポップガードには、主に以下の3つの役割があります。

  • ポップノイズを軽減する
  • 息による湿気や唾液からマイクを守る
  • マイクと口の距離を保つ

ポップノイズを軽減する

喋り声や歌声には「ポップノイズ(吹かれノイズ)」と言われるノイズが含まれます。

ポップノイズとは:喋る時や歌うときに口から発生するノイズのこと。主に「サ行」「タ行」「ハ行」「パ行」などを発声する際、直接マイクに息が当たってしまい、「ボッ」「ボフッ」といったノイズになってしまうことを言います。

コンデンサーマイクは繊細な音を拾うため非常に高感度な作りとなっています。

そのため、ちょっとしたポップノイズでも拾ってしまうのです。

ポップノイズは、収録時に拾われてしまうと、あとから除去することは非常に困難です。

最近はノイズ除去ソフトも進化してきて、様々なノイズを除去できるようになってきてはいますが、声にがっつり被ってしまったノイズは除去すること自体が難しい場合が多いです。

息による湿気や唾液からマイクを守る

コンデンサーマイクは特に湿気に弱く、管理する際にも気を配らなければなりません。

普段から専用ケースにしまっておくことはもちろんですが、収録時に口から吐く息に混じる湿気や唾液などからも守る必要があります。

マイクと口の間にポップガードを挟むことで、湿気や唾液からマイクを保護することができます

マイクと口の距離を保つ

マイクを使うことに慣れていない初心者の場合、マイクとの適切な距離が分からない、ということもあると思います。

声量にもよりますが、コンデンサーマイクを使用して喋る場合、マイク本体から約30㎝ほど離れた位置で喋ると良いでしょう。

ただ、30㎝といわれても、いまいちピンと来ない方も多いのではないでしょうか。

そんなときに役に立つのがポップガードです。

ポップガードを間に挟むことで、マイクとの距離を適切に保つことができるようになります。

ポップガードの種類

ポップガードには、素材による違いがあります。

ポップガードの主な素材

  • ナイロン製
  • 金属製

素材による違い

ナイロン製金属製
値段比較的安価比較的高価
音質高音がまろやかになる(こもりやすい)高音がこもりにくく、全体的にクリアな音質になる
ダイナミックマイクはポップガードが不要?

ダイナミックマイクには通常、マイクのグリル(ヘッド部分)にポップガードの役割を果たすウレタンが入っています。

そのため、ダイナミックマイクを使用する場合はポップガードは不要と考えてよいでしょう。

リフレクションフィルター

Vtuber活動向けのリフレクションフィルターの役割と種類です。

リフレクションフィルターの役割

リフレクションフィルターには、『部屋の反響音を軽減し、濁りのないクリアな音を収録する』という役割があります。

プロの使用するレコーディングスタジオや防音室などの防音設備の整った部屋では、部屋全体が反響しにくいように作られています。

ですが、多くの一般家庭の部屋では、基本的に音の反響があることがほとんどです。

お風呂を例にみると分かりやすいと思いますが、壁などの周りが硬いものでできており、部屋内に置いてある物が少ない場所だと、声がよく響くのがわかると思います。

そんな響き(反響音)を軽減させたいときに役立つのが、『リフレクションフィルター』なのです。

このリフレクションフィルターを使うことで、スタジオと同じような環境に近づけることができ、より反響音の少ないクリアな音を録ることができるようになります。

基本的には、リフレクションフィルターを使用する場合、マイクスタンドは『ストレートタイプ』もしくは『ブームタイプ』を使用するようにしましょう。

リフレクションフィルターは大きく重量もあるので、ストレートタイプのマイクスタンドかブームタイプのマイクスタンドを垂直にして使うことで、安定させて取り付けることができます。

リフレクションフィルターの種類

リフレクションフィルターの種類は、製品そのものの大きさや形、性能による違いがほとんどです。

リフレクションフィルターの種類

  • 一般的な形状のもの
  • 折り畳めるもの
  • デスク上に自立できるもの
  • マイク本体に取り付け、ポップガードの役割も果たすもの

リフレクションフィルターを選ぶ基準としては、値段や、自分の持っているマイクやマイクスタンドの種類、好みによって選ぶと良いでしょう。

モニタースピーカー

Vtuber活動向けのモニタースピーカーの役割と種類です。

モニタースピーカーの役割

モニタースピーカーとは、原音を忠実に再現し、細かい音までバランスよく聴くことができるオーディオ機器のことを指します。

モニタースピーカーとリスニングスピーカーの違い

一般家庭用として販売されているリスニングスピーカーは、主に心地良い音を出すことに特化したスピーカーです。

そのため、低音を強調したり高音を伸びやかにしたりと、 必ずしも録音されたままの原音通りに再現するものではありません 。

それに比べてモニター・スピーカーは、録音された音を忠実に再現するように作られています。

主に音楽制作やDTMなどで使用され、録音・編集された音を正確に把握・確認するためのものです。

Vtuberとして声を録音し編集する際には、自分の声を正確に聴くことのできるモニタースピーカーがあると良いでしょう。

モニタースピーカーの種類

モニタースピーカーには、ライブ/イベント用・ステージ用・スタジオ用など様々ありますが、大きく分けて以下の2つに分けられます。

モニタースピーカーの種類

  • パワードタイプ
  • ノンパワード(パッシブ)タイプ

パワードタイプ

本体にアンプが内蔵されているモニタースピーカーのこと。

モニタースピーカー単体で音の出力が可能で、電源をつけるだけですぐに使用できるため、費用を抑えることができます。

また、別途でアンプを購入する必要がないため、初心者でも扱いやすいタイプです。

ノンパワード(パッシブ)タイプ

本体にアンプが内蔵されておらず、重量が軽いモニタースピーカーのこと。

別途でアンプを用意する必要があり、費用がかさむうえ、アンプとの相性もあるため、上級者向けと言えるでしょう。

既にオーディオの知識がある方や本格的な音楽制作などをしていきたい方は、ノンパワードタイプを購入しても良いと思いますが、初心者ならパワードタイプで十分でしょう。

モニタースピーカーの選び方

モニタースピーカーは、作業環境に合ったものを選ぶことが大切です。

主に、以下の点を考慮して選ぶと良いでしょう。

モニタースピーカーを選ぶ基準

  • 価格
  • サイズ
  • 音圧レベル
  • 出力レベル
  • 周波数特性

値段

モニタースピーカーには、(左右ペアで)1万円台~10万円以上するものまで、幅広い価格帯があります。

初心者が自宅で使用するために購入する場合は、左右ペアで15, 000~30, 000円程度のものでも充分ではないでしょうか。

サイズ

モニタースピーカーは、部屋の広さや作業環境、設置する場所によって聞こえ方が変わり、一概に『サイズが大きいほど音が良い』というわけではありません

大型のモニタースピーカーの場合、その能力を最大限に発揮させるためには、スタジオのような防音設備の整った部屋が必要になります。

大きいものを購入したとしても、大きな音を鳴らせる環境がなければ音量を下げるほかありません。

大型のモニタースピーカーは大きい音では豊かな音を再現できる一方、ボリュームを絞ると音質が悪くなり、そのスペックによる恩恵を十分に受けられなくなります。

大音量を流すことが難しい部屋で作業する場合には、ボリュームを絞っても音を綺麗に鳴らすことができる小型のモニタースピーカーの方が適しているといえるでしょう。

そのため、自分の部屋や作業環境、設置する場所を考慮したうえで、適正なサイズのものを選ぶことが重要となります。

音圧レベル

音圧レベルとは、ある電気量に対してどれだけ大きな音が出せるかを表しています。

同じ電気量でも数値が高いほど大きな音を出せますが、あまり大きな音だとマンションやアパートで作業する場合、周りの迷惑になってしまいます。

「dB(デシベル)」という単位で表される音圧レベルは、数値が大きければよいというものではありません。

自宅で作業する場合は50dB前後があれば十分なので、音圧レベルについてはあまり重視しなくても良いでしょう。

出力レベル

出力レベル(W数)は、音が歪まずに連続再生できる音量パワーのことを指します。

出力レベル(W数)が大きければ大きいほど、大音量での再生が可能になりますが、逆に小さすぎると音が聞き取りにくくなります。

ただ、歌ってみたなどの音楽関連での利用をする予定がない場合は、あまり気にしなくても良いかもしれません。

歌声などを録音する場合でも、自宅で使用するだけなら40~70Wほどあれば充分ではないでしょうか。

『出力レベルが大きければ大きいほど音が良い』というわけではないので注意してください。

周波数特性

周波数特性は「Hz」で表示され、低音域と高音域の再生可能な範囲のことを言います。

管理人使用のスピーカー【MSP3】について詳しくはこちら

音声編集ソフト(DAW)

Vtuber活動向けの音声編集ソフト(DAW)の役割と種類です。

音声編集ソフトの役割

音声編集ソフトは、その名の通り、収録した音声を編集することができるソフトのことです。

生配信でない限り、収録した音声をそのまま使うことはほぼないといっても過言ではありません。

収録した音声は、自分の声以外の様々な雑音が載ってしまっていたり、不自然な間があったり、話す言葉を間違る・噛むなどしてNGとなる部分があったりします。

このような、収録時に一緒に録音してしまった邪魔な部分は、音声編集ソフトを使ってカット編集をします。

また、音声編集ソフトを使って収録音声にBGMやSEなどを追加し、これらをまとめて一つのファイルにすることも可能です。

音声編集ソフトの種類

音声編集ソフトは、無料のものから有料のものまで様々あります。

Audacity

無料の音声編集ソフトで有名なのは、『Audacity』です。

Audacityは、無料で誰でもダウンロードできるにも関わらず、有料のものと遜色ないと言えるほど、多くの機能が備わっています。

ただ、単体では使える機能も限られ、プラグイン(追加機能)を別で入手するなどして、機能を増やしていく必要もあります。

なるべくお金をかけたくない方には、おすすめのソフトです。

まめこ

私も最初の頃は『Audacity』を使っていました!

Cubase

『Cubase』(キューベース)は、ヤマハの子会社であるSteinberg(スタインバーグ)社が作った音声編集ソフトです。

大手の会社の製品であるということで、性能はもちろんのこと、信頼性も高いです。

また、YAMAHA製・Steinberg製のオーディオ・インターフェースやミキサーには、無料で『Cubase AI』というソフトが付いてくるものあります

これらのインターフェース/ミキサーを購入する場合は付属の『Cubase AI』を使って編集することも可能です。

プロ仕様の『Cubase Pro』などもありますが、まずは『Cubase AI』で使い心地を試してみてからでも良いかもしれません。

まめこ

現在、私も『Cubase AI』を使用しています

『Cubase AI』付属のオーディオ・インターフェース/ミキサーはこちらで紹介しています

Pro Tools

『Pro Tools』は、世界標準の完全プロ仕様の音声編集ソフトです。

プロが使用するレコーディングスタジオでも『Pro Tools』を導入しているところが多いですが、個人で購入することも可能です。

音声編集について詳しく学んでいきたい方や、超本格派志向の方は、『Pro Tools』を導入してみても良いかもしれません。

ノイズ除去ソフト

Vtuber活動向けのノイズ除去ソフトの役割と種類です。

ノイズ除去ソフトの役割

使うマイクが高性能であればあるほど、ノイズが乗りやすくなります。

よくあるノイズの種類

  • 環境音
  • エアコン稼働音
  • 車の走行音
  • リップノイズ

これらのノイズが乗ったまま動画を作成してしまうと、声が聴き取りにくいどころか、不快に感じさせてしまうことになりかねません。

コンデンサーマイクなどの高性能なマイクを使用する際には、ノイズ除去ソフトを併用することをオススメします。

また、上記で紹介した音声編集ソフトでもある程度のノイズの除去は可能ですが、より高品質な音声を求める場合は、別途でノイズ除去ソフトを入手した方が良いでしょう。

ノイズの種類についてはこちらをお読みください

(ページ準備中です。今しばらくお待ちください)

ノイズ除去ソフトの種類

ノイズ除去ソフトにも、有料・無料のものがあります。

Audacity

音声編集ソフトとしても有能な無料ソフト『Audacity』では、なんとノイズ除去もできちゃいます。

有料ソフトほどの細かい調整はできませんが、周囲の雑音レベルをざっくり下げるくらいなら、この『Audacity』でも可能です。

ですが、より細かく高度なノイズ調整をするには、有料ソフトには及ばないところもあるでしょう。

RXシリーズ(iZotope)

様々なのノイズ除去ソフトがあるなか、私がイチオシするのは、iZotope(アイゾトープ)社のRXシリーズです。

iZotopeのRXシリーズは、なんと、人工知能を使ったノイズ除去が可能なソフトなのです。

私もこのソフトを使っていますが、びっくりするほど簡単に、しかも違和感なくノイズ除去が可能です。

周囲の雑音はもちろん、喋る時にどうしても鳴ってしまうリップノイズも、クリック一つで瞬時にAIが削除してくれます

業界的にも評価が高いらしく、私もこのソフトを使うことでノイズ除去作業の時間が大幅に減りました

まめこ

私はiZotopeのRX7を使っているけど、本当に買ってよかった!

Vtuber活動に必要なマイク/マイク周辺機器についてのよくある質問

結局、何を揃えれば良いのでしょうか?

使用するマイクの種類によっても変わりますが、最低限、以下のものがあれば収録・編集は可能です。

  • マイク本体
  • オーディオ・インターフェース
  • マイクケーブル
  • 音声編集ソフト
値段はトータルでいくらぐらいかかる?

各機材の品質やどこまで揃えるかにもよりますが、

・最低限必要な機材だけを揃える場合:少なくとも10,000円前後〜

・コンデンサーマイクやノイズ除去ソフトなど、より高性能な機材の場合:少なくとも50,000円前後〜

と考えておくと良いでしょう。

値段の上限は、上を見るとキリがないので、特に言及はしないでおくことにします。(笑)

Vtuber活動に必要なマイク/マイク周辺機器 まとめ

ダイナミックマイクやコンデンサーマイクなどの本格的なマイク機材を使用する場合は、マイク単体で使用できないものも多く、必然的に揃える周辺機材も多くなります

その分、金銭的負担はありますが、ヘッドセットやWEBカメラ付属マイクと比較すると、格段に高音質な音声で録音ができることは間違いありません。

これからVtuber活動に力を入れていこうと思っている方は、聞き取りやすい音声で収録するためにも、これらの録音機材を揃えてみてはいかがでしょうか。

綺麗な音声が収録できるようになると、他のVtuberさんの企画にも参加しやすくなり、活動の幅も広がることと思います。

ぜひ、良質なマイクで、楽しいVtuber活動をしてみてくださいね。

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コメント

コメント一覧 (2件)

  • 久しぶりの更新おつかれ様です!
    横文字がいっぱいでいっぺんに覚えられない〜((
    Vtuberってマイク1つにしてもこんなにお金がかかるんですね…!
    機材を揃える大変そうだけどその分できることも増えて楽しそう!
    いつかまたVtuberやりたいなぁなんて思いましたv

    • コメントありがとうございます!!
      お金…かかりますね…ほんとに…(真理)
      ただ、Vtuber活動以外に使えるものも多いので、個人的には買って損はないかな~と思います!
      ぜひぜひ!機会があればVtuberになってまた一緒に楽しみましょ!!

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