
こんにちは!
ブロガーのまめこ(concon_mameco)です。
今回は、Vtuberの腕や手先を簡単に動かすことができるモーションキャプチャー機器『LeapMotion』についてまとめてみました。
幅広いVtuber活動をするには、【2D/3Dモデルがどれくらい動けるか】が重要になってきます。
ですが、個人でVtuberをやっていると、高額なVR機器を買う余裕なんてありません。
ですが、この『LeapMotion』は、比較的安価で手に入り、簡単にモーションキャプチャーができるんです。
『LeapMotion』の仕組みや私自身が使った感想、実際に動かしてみた動画を載せましたので、ぜひ参考にしていただければ幸いです。
Leap Motionとは?

『LeapMotion(リープモーション)』とは、小型のモーションキャプチャーコントローラーのことです。
『3tene』『Luppet』『FaceRig』『Unity』などのソフトと組み合わせて使うことで、3Dアバターの腕や手を動かすことができます。
LeapMotionのスペックと値段
- 製品サイズ:8 x 3 x 1.15 cm
- 重量:45 g
- PCへの接続方法:USB
- 値段:約12000円(2021年3月時点)
Vtuber活動でのLeapMotionの使用方法
どのようにしてLeapMotionを使用するのか、解説していきます。
LeapMotionと連動できるVtuber用ソフト
Vtuber活動で使用するには、『3tene』『Luppet』『FaceRig』『Unity』など、3Dアバターを動かすことができるソフトと組み合わせます。
体全体の動きは変わらずWEBカメラからのトラッキングで、『Leap Motion』はあくまで手や腕だけをトラッキングするものです。
そのため、Vtuber活動で使う際には、WEBカメラと併せて使用することになるでしょう。
LeapMotionの使い方
LeapMotionを机に置き(もしくはネックマウントにぶら下げ)、その上(前)に両手をかざすことでトラッキングをします。
トラッキングを始める際は、まずはじめに本体正面部分の真上(真ん前)に両手の平を開いてかざします。
その時点で本体が右手と左手を選別し、トラッキングが始まります。
LeapMotionのトラッキング精度
腕の上げ下げや手先の簡単な動きなら、操作に慣れれば問題なくできます。
ただ、高額なVR機器と違ってあまりトラッキング精度は高くないため、期待以上のことはできないと考えて良いでしょう。
ピースをしようとしても認識せず1本指になってしまったり、違う方の手の動きが反映されてしまったりします。
また、動かしている途中でトラッキングができなくなってしまい、画面上のアバターの腕が下がってしまうことも良くあります。
LeapMotionの購入を考えいている方は、精度の良し悪しを考慮した上で検討することをおすすめします。
LeapMotionの実物写真
こちらがLeapMotion本体です。
(大きさ比較のためにメンソレータムのリップクリームを横に置きました)
実物は思っていたよりもかなり小型でした。

左側のコードの先はUSBタイプになっていて、PCに接続しています。
使う際は、表面の黒い部分の上に両手をかざして、手のトラッキングをします。
『WEBカメラのみ使用』と『WEBカメラ+LeapMotionを使用』の比較動画
私は普段3Dアバターを動かすとき、『3tene』というソフトを使っています。
『3tene』では、Leap Motionと連携させることで3Dモデルの腕や手先を動かすことが可能になります。
LeapMotionの3teneでの設定方法についてはこちら

WEBカメラによるフェイストラッキングのみ
通常、WEBカメラのみでのフェイストラッキングを使用すると、このような動きのみになります。
WEBカメラによるフェイストラッキング+LeapMotion
WEBカメラでのフェイストラッキングに加えて、LeapMotionを連携させて動かすと以下のような動きを付けることができます。
フェイストラッキングのみの場合と違い、動きにかなり変化が付きますね。
LeapMotionのメリット・デメリット

VR機器としては比較的安価でボディトラッキングができる機器です。
実際に私が使用してみて感じたメリットとデメリットお伝えします。
メリット
- これひとつで腕を動かすことができる
- 接続や設定が簡単
手や腕だけとはいえ、LeapMotionひとつあれば上半身の動きにバリエーションが出せるというのは大きいです。
Vtuberの場合、全身よりも上半身のみを動画に写すことが多いので、大掛かりな動きを伴う動画を作る必要がない場合は、こちらのLeapMotionがあればひとまず事足りるのでは、と思いました。
また、設定に関しても、LeapMotion公式サイトから専用ソフトウェアをインストールしたのち、直接PCにUSBで接続するだけですぐに使用できるようになります。
高価なVR機器にありがちな、トラッキング用カメラの設置なども不要なので、とても簡単にセットアップできます。
デメリット
- トラッキング精度が低い
- 動きにコツがいる
LeapMotionのデメリットとしては、トラッキングの精度がやや低いと感じることです。
5本の指を動かしても、どれかの指が実際に動かしているようには反応しなかったり、指を曲げても、画面上では反対側に指が折れ曲がってしまったり、途中でトラッキングが切れてしまったり、といったことがあります。
また、それに関連して、思い通りのトラッキングをするためには、多少のコツが必要となります。
なかなか言葉で説明するのは難しく、使って慣れていくしかないとは思いますが、現実世界での動きや両手の幅、指の形などをそのままトラッキングするものではない、と認識しておくと良いでしょう。
ほかのVR機器にも同じことがいえるかもしれませんが、うまく動かすには慣れが必要だと感じました。

LeapMotionを使ってみた感想
多少の慣れが必要ですが、手を振る動作やピースなど、単純な動きをトラッキングする分には申し分ありません。
ただ、トラッキングの精度が若干低いため、精度の高さを求める人には合わないかもしれません。
『高価なVR機器を揃えるのは難しいけど、3Dモデルの動きに少しだけ変化をつけたい』と思っている人にはおすすめです。
LeapMotionとあわせて買いたいグッズ
LeapMotionと併せて使用すると便利なグッズを紹介します。
ネックマウンタ
首掛け(ネックマウンタ)を使うと、より精度の高いトラッキングができます。
また、机の上にLeapMotionを置く必要がなくなるので、PC周りがスッキリします。
フットペダル
LeapMotionは両手を使用するため、他のソフトやゲームのように、パソコンのキーボードを使って表情を変化させることができません。
LeapMotionで手をトラッキングしながら同時にモデルの表情を変えたい場合には、フットペダルを同時使用すると良いでしょう。
LeapMotionのまとめ

いかがでしたでしょうか。
高額なVR機器を購入するのはなかなか難しいですが、腕や手先だけならLeapMotionがあれば動かすことができます。
価格も、本格的なVR機器を揃えるとなると大体200,000円以上はかかるところですが、こちらは1/10程度の値段で購入することができます。
私のように「なるべくお金をかけたくないけどVtuberらしく体をもっと動かしたい!」という方にはおすすめの機器です。
これ1台あれば、多少なりともVtuberらしい動きができるようになりますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました!
また次回の記事でお会いしましょう。



