【Vtuberの発声】魅力的な声を作るための<母音別・口の開け方>を徹底解説!

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まめこ

こんにちは!
ブロガーのまめこ(concon_mameco)です。

今回は、Vtuberとして喋ったり歌を歌ったりする上で必要となる、明瞭な発声をするための基礎【母音別・口の開け方】についてお話していきます。

発声が明瞭で聞き取りやすい声であるということは、Vtuberとして活動する上ではかなり重要な点となります。

今回は、魅力的なVtuberになるために身につけておくべき発声の基礎である「母音別の口の開け方」について、詳しく解説していきます。

目次

筆者の音楽/歌の経歴について

本題に入る前に、筆者である私の音楽/歌の経歴について簡単にまとめたので、興味がある方はぜひ見てみてください。

筆者の音楽/歌の経歴

<幼少期>

リトミックを始めとしてエレクトーンやピアノを習い、総合的なリズム感・音感を身に付ける。

<少年期>

合唱団に入団し、歌や発声の基礎を学ぶ。

同時に、音楽理論やソルフェージュなどの音楽の勉強を本格的に始める。

<青年期>

クラシックの発声法が中心となる声楽を学び始める。

その後、舞台やミュージカルなどへの出演を重ねることで、演劇的発声法やミュージカル向きの発声法を学ぶ。

現在に至る。

かなりざっくりではありますが、こんな感じで、幼い頃から音楽や歌に触れて生きてきました。

幼少期から音楽に関わりながら育ち、物心ついた頃からは、歌や台詞などの声を出す訓練を本格的に行ない、その後は(具体的な活動内容は伏せますが)表舞台に立つ仕事を数多く行なってきました。

Vtuberは声が魅力的であることが一番大事だと気付く

そんな音楽/歌の経歴を持つ私が、趣味程度ではありますが過去にVtuber活動をしたことで「Vtuberは、声の印象によって自身の印象を大きく左右される」ということに気付きますが、多くの方は、自分の良い声を生かしきれていないようにも感じ、少しもどかしく思っていました。

私自身、毎日自分の声(発声)に苦悩しながら生きていますが、これまでの訓練で培ったことなどから、ある程度聞き取りやすい声になっているのではと自負しています。

また同じように、多くの方がご自身の喋り方や言葉の伝え方に関して、悩みを抱えているのではないかとも思いました。

私のこれまでの知識や経験が、これからVtuber活動をしようと考えている方/すでにVtuber活動をしている方の「声に関する悩み」を少しでも解決できれば幸いです。

Vtuberは声が命!?

Vtuberは、「3D/2Dモデルの動きを介して表現をする」という特徴があります。

生身で表現する代わりに3D/2Dモデルが動くということで、リアルな人間よりも視覚的に表現できること、伝えられることが限られます。

そのため、声で伝わる印象が、Vtuberにとってはとても重要なのです。

少し大げさかもしれませんが、発する声そのものが「Vtuber全体としての印象になる」と言っても過言ではありません。

Vtuberの印象を決める大事な要素が【発声】

発声訓練ができていて聞き取りやすい声・喋りができる人と、そうではない人では、視聴者への与える印象が大きく変わってきます。

せっかくVtuberとして活動するからには、多くの人に自分の活動を見てもらいたいですよね。

そのためには、やはり視聴者目線で考えた「聞き取りやすい声・喋り」というものを追究する必要があるのです。

このブログでは、「良い発声を身に付けるため」「より魅力的な声を作るため」の実践的な練習方法ついて、順を追って説明していきますので、ぜひやってみてくださいね。

魅力的な声の作り方

発声を学んだことがない方にとっては、「発声が大事」と言われても一体どうすれば良いの?となる場合がほとんどでしょう。

発声を良くする、良い声を作ると言っても、重視するべきことや練習の方法は山ほどあり、一朝一夕で身に付けられるものでは到底ありません。

声のプロや、それに近いレベルのものを求めるなら、常に研鑽が必要で、その努力は一生続くものです。

趣味で楽しくVtuberをやる場合はそこまで追い求める必要はありませんが、少なくとも聞き取りやすい声でVtuber活動していくのが理想ですよね。

また世間一般的に「発声」というと、「腹式呼吸の習得が不可欠」や「(響きという意味での)綺麗な声を作る必要がある」などをイメージされる方が多いのではないでしょうか。

もちろん、それらも大切な要素の一つではあります。

腹式呼吸の習得や綺麗な音色を発することができるようになっても、言葉として伝わりやすいかは別問題

ですが、初心者が何も知らないまま、呼吸や声の出し方などを学び、声の響きが良くなったとしても、それが日本語として適切に伝わる発声になっているとは限りません。

音として綺麗に出せるよういなったとしても、言葉や単語の響きの違いや滑舌が明確でないと、聞き取りやすい「言葉」にはならないからです。

そこで、実際に声を出す前の段階として、習得しておくべき基礎中の基礎「母音発音時の口の開け方」について、今回は詳しく解説していきます。

母音とは?

日本語の五十音は、母音と子音の組み合わせでできています。

日本語の特性

日本語では、「母音」と「子音」のように「母」と「子」という言葉を使っています。

「子音は母音がないと成り立たない」

これは日本語の特性です。

他の言語では、子音のみでも成り立つことがあるが、日本語は必ず母音が存在する

(例外として「ん」がある)

母音

母音は「あ」「い」「う」「え」「お」の5つで、呼吸を通して発せられる「声の響き」です。口のなかかを舌や唇で遮らずに出す「声」

まず、口から出る「音声」は、呼吸をするときに出される「息」を利用して作られます

母音は、次の図のように舌などを使って空気の流れを邪魔せずに発音されます。

子音

子音は、口の中や周りで、舌や唇を使って作り出された「音」のことを言います。

それに対して、子音は口のなかで空気の流れを邪魔する音声です。

母音と違って、唇や舌などを使い空気の流れを邪魔する音声が「子音」なのです。

なぜ母音が重要なのか

声を使って何かを伝えるときに、どのような口の形をしているかは、とても重要な点となります。

例えば、同じ「あのね」という言葉を発する場合、『口を横に広げて発音したとき』は少し甘えた印象に、『口を縦に開けて発音したとき』は少し暗い印象になります。

口の形ひとつで、音の伝わり方や他者に与える印象が全然違ってくるのです

また、あまり口の形を変えずに発してしまうと、喋っている言葉自体が不明瞭となってしまい、伝えたい言葉が伝えられなくなります。

聞こえる音の違いを明確にするために、口の形が重要

そこで、基礎となる母音発音時の口の形について説明していきます。

伝えたい言葉を正確に伝えるためには、しっかりと母音ごとに「音」を変えることが必要なので、【口の形を大きく変化させて発音できるようになること】を目的として、お伝えしていきます。

ぜひ、身に付くまで何度も繰り返しやってみてくださいね。

発声を学ぶ基礎の基礎である「口の開け方」、とりわけ母音発音時の口の開け方について、詳しく解説していきます。

それでは、実際に『あ』『い』『う』『え』『お』それぞれの母音ごとに、どのような口の形が理想的なのかを説明していきます。

母音発音時の口の形

先ほども説明したように、日本語には「あ」「い」「う」「え」「お」の5つの母音があります。

この5つの母音が多くの子音と結びつくことで、単語が生まれ、言葉として人に伝えることができます。

この5つの母音の変化が分かりにくいと、言葉自体が伝わりにくくなってしまいます。

そのため、どのようにして区別すれば伝わりやすくなるのか、またそのための具体的な方法について、母音ごとに解説していきます。

【あ】の口の形

あくびをしたときの一番大きい口の形、これが『あ』の母音を発するときの口の形です。

これでは少し大きすぎると感じる方もいるでしょう。

もちろん、これは少し頑張って大きく口を開けている状態なので、最終的には頑張らなくても開けられる程度の自然な形になるのが理想ですが、今は基礎練習段階のため、口周りの筋肉を鍛えるためにも、この大きさをキープして発音ができるように挑戦してみてください。

あくびで一番口を大きく開けている時は、口周辺だけではなく、実は『鼻の奥』や『喉の奥』もすごく開いて、顔の中の空洞が広がっている状態になります。

これは、声楽やオペラなどクラシックの発声で特によく使われる、顔全体が共鳴する準備が整っている状態です。

この状態で声を出してみると、多くの方は普段の声よりもさらに響きの深い声が出せていることでしょう。

顔・頭の共鳴部分を上手く使うことは、良い響きを作る上でとても大切なので、最初のうちは顔中を自由に動かしてみて、どこがどんな風に広がっているのかを確かめながら発声してみてくださいね。

【い】の口の形

「い」の形を作る時は、上の歯と下の歯を少し(指1本分くらい)空けて、笑顔!

近くに箸やペンなどの長細いものがあれば、それを水平にし、軽く歯で挟むようにして咥えてみてください。

もし細長い棒状のものがなければ、人差し指などを使っても構いません。

この時、唇ではなく、歯で噛むようにすることが重要です。

そのまま、口角とほっぺたを上げて、笑顔を作ります。そして、その形をキープしたまま、咥えていたものを外します。

舌は、ヘンに丸めたりせず、横に広げるようなイメージです。

これが、『い』の母音を発するときの口の形です。

実際は、歯と歯の隙間を開けなくても『い』の発音はできてしまいますが、その場合、喉の奥も狭くなりやすく、共鳴が少なくなりがちなので、最初のうちは歯と歯の間は少しだけ開けておくようにしましょう。

【う】の口の形

タコさんになったつもりで!

突然ですが、ここで、海の生き物・タコさんになったつもりで、唇を前に突き出してみてください。

そして、タコさんが墨を吐くのと同じように、勢いよく「フーッ」と息を吐いてみましょう。

この時の形が「う」の母音を発するときの口の形です。

ただ、この時に、顔全体を真ん中に集めるように「ぎゅっ」とするのではなく、唇だけを前に突き出し、その他の部分(目や眉毛)は、外側へ引っ張るようなイメージで顔を作ってみてください。

そうすると、響きを作るための空洞を保ったままの「う」を発音できるようになります。

【え】の口の形

「あ」の口のまま、舌を少し前に出してみましょう。

そのまま声を出してみてください。

響きが少し変わったのがわかると思います。

あくびで一番大きく開けたときの形が「あ」の理想的な口の形でした。

「え」は、その「あ」のように大きく口を開けたまま、舌を前と横に広げるようにするだけです。

舌の前と横を、下の歯にべったりくっつけるようにしたら、「え」の発音となります。

この時に、下を動かすと同時に大きく開けた口を閉じてしまわないように注意してください。

【お】の口の形

「う」の口をさらに縦に広げてみましょう

「お」は、タコさんの口の「う」から、縦に大きく開ける。それだけで、「お」が発音できる形になります。

縦に開く幅の目安は、指3本分くらいです。

人差し指・中指・薬指を揃えて、縦にして口に当ててみてください。

このとき、もし、口が小さくて指3本分だと顎に力が入りすぎてしまう人は、指2本分でも大丈夫です。

そして、口の中には、卵が入っているかのようなイメージで、空洞を作ります。

これで、「お」の口の形ができあがります。

まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「あ」「い」「う」「え」「お」それぞれの口の形が作れましたか?

今回、まずは「基礎」ということで、口の形を大きく変化させられるようになることを目的としてお話しました。

実際に歌を歌ったり台詞を喋るときには少し違和感を感じるかもしれませんが、基礎訓練としてまずは身に付けておいてほしい部分なので、思い切って大きく動かしてみましょう。

そのうちに、あまり意識しなくてもはっきりと発音できるようになり、今回のように無理に大きく口を開けなくても、明瞭な発音ができるようになってきます。

実際に日本語は、あまり口を大きく開けなくても明瞭な発声ができる言語です。

ただ、その域に達するには、口回りの筋肉を鍛える必要があります。

今回の内容はそのための訓練でもあるので、まずは、しっかりと母音ごとに大きく口を動かすことを念頭に置いて、言葉を発してみてくださいね。

みなさんが、伝えたいことをうまく伝えられるようになることを願っています。

また、口を大きく動かすこと自体が表情筋のトレーニングになるので、毎日やっていたら、知らず知らずのうちにリフトアップしちゃってた、なんて効果もありますよ♪

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